革に関する知識も何もない未経験者が革職人になりたいと思ったときに最初にやるべきことは、
「知識を得る」
ことです。
まずは、
- 革とはどういうものか
- 革で作品を作る方法
- 革職人とはどういうものなのか
などを知識として習得する必要があります。
それでは、簡単に上記の3つに関して説明していきます。
革とはどういうものか
革とは動物の皮を製品として使用するために加工したものです。
動物の皮はそのままでは使えません。
防腐処理をしたり、硬さを変えたり、色を付けたりすることで、
「皮」から「革」に変わります。
この加工の工程によって革の性質は決まります。
革には多くの種類がありますが、
まずは「クロム鞣し(なめし)」と「タンニン鞣し(なめし)」の違いを知るといいでしょう。
この「鞣し」という工程はどんな革にも必要な加工処理になります。
そして、「鞣し」の工程で革の性質が大きく変わってきます。
革を知る上では、鞣しについて知ることが近道になります。
革で作品を作る方法
これに関しては、一言では言えません。
多くの技法があり、とても奥の深いものになります。
ただ、簡単に言うと、
- 革を切る
- 革に穴をあける
- 革を縫う
の3工程で作品を作ることになります。
革で作品を作る方法として、ミシンを使うという手段もありますが、
未経験から革職人を目指す場合は、まずは手縫いで作品を作ることをおすすめします。
手縫いをすることで革の性質を知ることができます。
また、手縫いの道具は安価に手に入ります。
革職人とはどういうものか
革職人に明確な定義はありません。
革職人養成所では「革を使って作品を作り、販売する人」を革職人とすることにします。
本業として販売する人、副業として販売する人
どちらも革職人です。
最近は個人でも気軽にネット販売が可能なため、作品を販売するのは簡単になりました。
営業なども必要ありません。
革職人がやるべきことは、
「革職人としての技術を磨く」
だけです。
昔なら、実際に店舗をかまえて、客を呼び込むということも革職人には必要でした。
しかし、現在はネット販売を利用すれば、作品を作ることだけに集中できます。
そのため、革職人を目指す敷居は低くなっています。